みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回については、日常の小さな幸せと自尊感というテーマで「あやうく一生懸命生きるところだった」という本について紹介していきます。
本当の幸福感はいつも日常から生まれる
人生を100としたとき、目に見える幸せな瞬間はいくつくらいだと思いますか??
目に見えるくらいはっきりとしたものなので、楽しくて、わくわくして、ドキドキして、というような瞬間ですね。
そんな瞬間を集めたら、ほとんどの人が良くて20くらいで、残りの80はというとおおむねいつも通りの日常で、いつも通り仕事をして、いつも通り家事をこなしてという、何気ない日常だと思います。
人生の大半がいつも通りの日常に占められているのであれば、もしかすると満足できる生き方というのは、人生の大部分を占める、こんな普通の瞬間を幸せにすごすことにあるのかもしれませんね。
この「幸せ」という感情に関連して「自尊感」という感情が紹介されています。
幸せと自尊感の関係性
似たような言葉の「自尊心」の意味は「自分の良い面だけでなく、悪い面も受け入れる状態・感覚」という意味に対して「自尊感」は「自分の良い面を評価する状態・感覚であり、自身の価値を信じて満足しているかについての自らの評価」になります。
「自尊感」が低い。
つまりは、自分の良い面に対して良い評価をもてない、満足していない、という状態の人ほど、劣等感を感じやすい状態になります。
競争社会、就職難、貧富の差、SNS疲れに代表される今の時代だと、いつでも自分と他社を比較させられて無駄に傷ついてしまいます。
自尊感の回復は過去のどの時代よりも重要なものとなっています。
人は自身を評価するとき、たいていは良い方に評価をしようとします。
対して、先ほど紹介した「自尊感」が低い人は、自尊感が低い人ほど、高評価を超えて自身を過大評価する傾向にあるそうです。
自尊感が低いということは「自分の価値に満足していない」ということなのに「自尊感が低い人ほど過大評価するってどういうこと??」と思ってしまいそうなんですが、自尊感が低い人というのは、自身を過大評価していて素晴らしい人間だという幻想をもっています。
この幻想と現実のギャップが大きいほど悩みが大きくなるということです。
「自分はこんなに立派なはずなのに、現実の自分はみじめで取柄もなく認められていない」と感じてしまうんですね。
犬や猫などの動物たちには幻想がなく、ありのままの自分で生きています。
自分はほかの人より容姿が整っていないとか、現在の自分の姿に悲観して自殺をするのは人だけです。
つまり、幻想の姿に自分を合わせようとして抗うことは「日常の小さな幸せを感じるためにも」好ましいものではありません。
ありのままの自分の姿をみとめて「自分はまあこれくらいの人間なんだ。でも、これでも悪くないね。」と感じることができれば、きっと今よりも生きやすくなります。
まとめ
ここまで「日常の小さな幸せと自尊感」というテーマでお話をしてきました。
みなさんいかがだったでしょうか??
今回のお話では
人生を100としたとき、目に見えるようなわくわくする幸せは良くて20ぐらいであり、残りの80はいつも通りの日常が占めているので、幸せを感じるためには、普段の日常のささいな出来事に注目することが大切。
そして、日常の幸せを感じるためには、今の自分に満足する感情の「自尊感」が大きく関係している。
自尊感が低い人ほど、自分を過大評価してしまうので、ありのままの自分の姿をみとめて「自分はまあこれくらいの人間なんだ。でも、これでも悪くないね。」と感じることができれば、きっと今よりも生きやすく、幸せを感じることができるようになる。
というお話をしてきました。
感想
「自尊感」という言葉はこの本を読んで初めてしりました。
「もっと頑張りたい」とか「もっと理想の生活に近づきたい」というのは、目標を達成するためにも大切な感情ですが、そこに縛られすぎちゃうと日々の日常がどんどん苦しくなっていっちゃいそうですよね。
日常の小さな幸せに気づくためにも、今の自分を振り返ってみて「もっと自分はできるはず」という感情から、解放してあげることも大切ですね。