3つのストレス反応の変化について | 心療内科医が教える本当の休み方

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みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。

今回については、3つのストレス反応の変化についてというテーマで「心療内科医が教える本当の休み方」という本について紹介していきます。

目次

警告反応期と抵抗期と疲憊期

もともと「ストレス」というのは物理学の用語で 物体に力が加えられたときに、ゆがみが発生する現象のことを言いますが、人や動物も同じように、ストレスを受けると心身にゆがみが発生します。

人や動物に発生する、ストレス反応によるゆがみの原因になっているものを「ストレッサー」といいます。

「大変な仕事」「不快な出来事」「苦手な人」「大切な人との別れ」 などは、ストレッサーに分類されます。

ストレッサーを受け続けると、僕たちの心身には様々なストレス反応が現れます。

「イライラする」「落ち込む」「元気がなくなる」など心理面のもの。
「飲酒や喫煙が増える」「ミスが増える」「部屋が散らかる」など行動的なもの。
「眠れなくなる」「胃腸の調子が悪くなる」「頭が痛くなる」など身体的なもの。

などがあげられます。

これらの症状はすぐに発症するわけではなくて、ストレッサーによって持続的なストレスが与えられると、時間がたつにつれてストレス反応の現れ方は変化していきます。

最初に訪れるのが「警告反応期」と呼ばれていて、ストレッサーに対して体が緊急反応する時期です。

仕事でミスをしたり、上司に激しく叱られるなどショックな出来事が起きると、最初は体温や血圧、血糖値が低下しますが、まもなく「抗ストレスホルモン」が分泌されて、心拍数を高めたり血圧や血糖値を挙げる働きが身体の中で起こります。

ストレッサーが続くと、次に「警告反応期」から「抵抗期」へ突入します。

抵抗器の間は、ストレッサーと抵抗力が一定のバランスをとっている状態です。

パフォーマンスがドーピングされているのでストレスを実感するのが難しく、むしろストレスがかかっていなかった時よりも調子が良いと感じるようになります。

そこからさらにストレッサーが続くと、やがてエネルギーが消耗し抵抗力が落ちて「疲憊期」に入ります。

疲憊期はうつ病など病名がつく状態に転じる期間です。

抵抗期が続くのはおよそ3か月といわれていて「我慢して生きるほど人生は長くない」という言葉を聞いたことがありますが、ほんとにその通りで、ストレス環境下で合わないことをやり続けるのは、生理学的には3か月くらいが限界です。

まとめ

ここまで「3つのストレス反応の変化について」というテーマでお話をしてきました。

みなさんいかがだったでしょうか??

今回のお話をまとめると

ストレス反応には「警告反応期」「抵抗期」「疲憊期」の3段階がある。
抵抗期に入ると、抗ストレスホルモンによってドーピングのような反応が体に起こるため、ストレスを感じづらく、むしろ調子が良いとまで感じてしまう。
そのままストレッサーを受け続けると、やがて疲憊期に入り、うつ病など病名がつく状態になっていく。

というお話をしてきました。

抵抗期ではむしろ体のパフォーマンスがあがるというのはびっくりしました。

適度なストレスはパフォーマンスを高めるというのはこの反応からきていたんですね。

ストレスを受け続けると、人によって様々ですが必ずなにかしらの反応がでるはずなので、自分の心の声を聴いてあげることは大切なんだなと、改めて感じました。

心理面、行動的、身体的な変化が日常の中で起こっている方は注意が必要です。

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この記事を書いた人

みなさんこんにちは!
フリーのwebクリエイターとして活動しているkeiです。
普段はホームページ制作とstandfmアプリにて音声配信を行っています。

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