脳は行動させるために不安という感情を作り出す | メンタル脳

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みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。

今回については、脳は行動させるために不安という感情を作り出すというテーマで「メンタル脳」という本について紹介していきます。

目次

「不安」という感情はなぜ感じるのか

不安という感情はそもそもどんなものなのか知っていますか??

根本的には「心配」と同じような感情ですが、不安の方がもっと強く長く続きます。

不安は「事前のストレス」という表現で表すことができます。

例えば先生に怒られた生徒がいたとして、怒られている最中、生徒はストレスを感じ、脳は「闘争か逃走か」という戦うか逃げるかの状態になります。

怒られている最中はこんな状態ですが、一方で「明日、先生に怒られたらどうしよう」と考えるのが「不安」になります。

身体の中で起きている反応は同じですが、ストレスが現実の「危険」によって引き起こされる一方で、不安は「危険かもしれない」と考えたとき、それが実際には危険でなくても不安が沸き起こります。

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強い不安というのは「なにかがひどくおかしい」という非常に不快な状態ですよね。

そして不安は人によって様々な形で現れます。

不安がしつこくうづいて、心が安らぐことのない人もいれば、急に激しい不安に襲われる人もいます。

クラス全員の前で発表するなど、何かをする前に不安を感じる人もいれば「乗っている飛行機が落ちる」「もしかしたら戦争が起きるかも」という恐ろしいシナリオが頭に浮かんで不安を感じる人もいます。

人それぞれに違った不安があって、誰でも時々必ず不安を感じますが、その強さや程度は人によって様々です。

不安というのは空腹や疲労と同じように人間にとって自然な感情です。

その不安に対して「不安にならないで、楽しいことを考えなさい」とか「ポジティブに」とか言ってくる人もいますが、そんな簡単な言葉で不安が消えることはありません。

脳が生き延びるために作り出す「不安」という感情が、もしそんな言葉で消えるようなものであれば、僕たちを行動に出させるほどの効果はなかったことになるし、僕たち自身もこのように進化してはこなかったはずです。

無理に不安という感情を消そうとするのではなく、実際に行動に移すか、受け入れてあげることが大切です。

不安をなくすためにできること

とはいえ、常に不安を感じているのはつらいですよね。

不安に対処するためテクニックとして2つの方法が紹介されていました。

ゆっくり呼吸する

一つ目は呼吸です。

不安が近づいてくると感じたらいったん手を止めて、長い呼吸を何度かしてみましょう。

目安としては4秒かけて息を吸い6秒かけて吐くイメージです。

心に大きく影響している自律神経は、交感神経と副交感神経に分かれています。

息を吸うと交感神経が優位になり、吐くと「心の落ち着き」に関係する副交感神経が優位になります。

吐く時間を長くするというのにはこのような理由があります。

つらさを言葉にして感情と距離をとる

二つ目はつらさを言葉にすることです。

自分の気持ちを言葉にして、説明してみましょう。

できる限り正確に自分の感情を表現してみます。

上達すると自分の感情と距離をおくことができ、客観的にみられるようになります。

客観的にみることができるようになることで感情に引きずられにくくなり、不安が和らぎます。

まとめ

ここまで「脳は行動させるために不安という感情を作り出す」というテーマでお話をしてきました。
みなさんいかがだったでしょうか??

今回のお話では

不安は「事前のストレス」という表現で表すことができ「危険かもしれない」と考えたとき、それが実際には危険でなくても不安が沸き起こる。
程度の差はあるが、不安は空腹や疲労のように誰もが持っている感情で「ポジティブに」という言葉で消える簡単な感情ではないので、無理に消そうとせず、受け入れてあげることが大切。
不安の対処法としては、呼吸をゆっくり行ったり自分の気持ちを言葉にしたりして、感情を客観的にみることで不安を和らげることができる。

というお話をしてきました。

感想

不安という感情は、脳が僕たちに行動させるために出している感情なので、なにかしらの行動をすると不安の気持ちが和らぎます。

この行動は直接関係がなくても、例えば不安を感じたときに筋トレをすると、脳は行動をしたことに満足して不安が和らぐそうです。

さらに筋トレにはメンタルに良い影響を与えてくれる様々な脳内ホルモンが分泌する効果もあるので、人生に不安を感じている人は運動を生活の中に取り入れてみましょう。

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この記事を書いた人

みなさんこんにちは!
フリーのwebクリエイターとして活動しているkeiです。
普段はホームページ制作とstandfmアプリにて音声配信を行っています。

プロフィール
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