みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回については、つくり手と売り手の対立というテーマで「感動だけが人を動かす」という本について紹介していきます。
人は経験したことがないと想像ができない
この本は「永松茂久」さんという方が書かれている本で、「人は聞き方が9割」や「人は話し方が9割」という有名な書籍も出版されている方なので、知っている方も多いんじゃないかなと思います。
今では「株式会社人財育成JAPAN」の代表取締役として活動していますが、もともとは「ダイニング陽なた家」の経営者でもありました。
本書「感動だけが人を動かす」の話の中に、ダイニング陽なた家が開店したころのエピソードで、面白いなと感じたお話があったので今回はそちらを紹介していきます。
ビジネスでいうと「雇用側と被雇用側」もっと顕著にでるのが「製造と営業」のような 「つくり手」の部門と「売り手」の部門は多くの会社で対立が生まれます。
ダイニング陽なた家でも開店したてのころは、例にもれず、キッチンとホールで毎日喧嘩をしていたそうです。
当時「このままじゃ絶対にうまくいかない」と感じた永松さんは、かなり思い切った配置変更を行いました。
それは、キッチンスタッフをホールスタッフに、ホールスタッフをキッチンスタッフに全とっかえするというものです。
サッカーで例えるなら、フォワードの選手がディフェンスをして ディフェンスの選手がフォワードをしているような状態です。
当然、料理の質やサービスの質が落ちるわけなので、お客さんからはたくさんのクレームが来ていて「本当に店が潰れるかと思った」と語っています。
その中で、スタッフからも「もうケンカしないのでもとに戻してほしい」という要望がありましたが、永松さんは「3か月は絶対に変えない」とゆずることはありませんでした。
そして、だんだんとスタッフたちの間でも変化が起こります。
ホールスタッフはキッチンのフォローに入るようになって、逆に手が空いたキッチンスタッフは、厨房からお客さんのところに自らが商品を持っていくようになりました。
やっと元のポジションに戻れたスタッフたちは、お互いの立場や役割を理解して、それぞれをカバーしながら働くことができるようになったそうです。
今回のお話を通じて伝えたいことというのが、当人の立場になって「自分がこの人の立場だったらどうするだろう?」というふうにその組織にいる人たちが全員そう考える習慣を持つことはとても大切なことということです。
相手の大変さを知ることで、自分の意見ばかりを相手に押し付けることは激減します。
人は相手の立場を経験したとき、はじめてその人の気持ちを理解することができます。
まとめ
ここまで「つくり手と売り手の対立」というテーマでお話をしてきました。
みなさんいかがだったでしょうか??
今回のお話をまとめると
人は相手の立場を経験したとき、初めて、その人の気持ちを理解することができる。
不満に感じていることをただ相手にぶつけるのではなく、相手の立場になって考えてみることも大切
というお話をしてきました。
僕はジャイアントキリングというサッカーの漫画が好きでよく読んでるんですが、練習の中で自分が経験したことのないポジションで練習試合をするというものがありました。
その練習の中で、各ポジションの難しさを感じてお互いにアドバイスをしたり理解を深めることで、どういう動きをしたら効果的か、味方のためにどういう動きをしたら良いかということを知るという場面があって、これと同じだな~と感じました。
自分からの視点だけで物事を見ているとどうしても視野が狭くなってしまうので、相手の立場を理解しようとすることで、新しい視点で物事が見えるようになったり、今抱えている不平不満が少しでも解消されるかもしれませんね。