みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回については、メタ思考ってなに?というテーマで「コーチング医が教える生きづらさを開放する未来型メタ思考」という本について紹介していきます。
この本は、清水なほみさんという方が書かれた本で、この方は医者としての経歴も持っていて、最新の脳科学、心理学、言語学を駆使したメタ思考診療を行っています。
コーチングを仕事にしている方は多くいると思いますが、医者としての経歴をもちながらコーチングをされているのはすごく珍しい気がします。
本の内容としては、コーチングに関する内容が書かれていて、今生きづらいと感じている部分をメタ思考によって新しい視点に切り替えていく、というものになっています。
ちなみに「コーチング」というのは本人特有の感情や思考のはたらきを行動の力に変えることで、目標達成や自己実現を促すコミュニケーション技術のことを言います。
問題の捉え方を変えることで解決のヒントを見つける
今回のテーマにもなっている「メタ思考」ですが、みなさんこの言葉の意味を知っていますか??
僕はなんとなく聞いたことがあったくらいでこの本を読んで初めて意味を知りました。
「メタ」というのは「いち段階上の」とか、少し意味を広げて「超越した」「高次の」という意味でも使われています。
認知行動療法の中では、自分という存在や起きた出来事に対して、現在の立ち位置よりもひとつ上の視点から全体的に眺めてみることを「メタ認知」といいます。
この本では「メタ思考」「メタ認知」のように、一段階上の次元からものごとをとらえてそれを活かすことができるようにする脳の動かし方を解説しています。
「メタ思考」は使いこなすのに、特殊な訓練は必要なく、誰でも習得することができるスキルです。
アインシュタインが唱えた相対性理論では「時間は、人や場面によって流れ方が異なる。相対的なものだ」と言われています。
「オリンピックで1秒を競っているときの1秒と、バカンスでのんびり過ごしている1秒は違う」という考え方です。
この考え方はメタ思考と同じで「1秒は1秒でしょ」という絶対的な考え方から、同じ1秒でも、状況によってこのような意味にもなれば別の意味にもなるという相対的な捉え方にシフトチェンジすることが「メタ思考」の基本になります。
例えば、僕たちが小学1年生になったばかりのころを思い出してみてください。
人生で初めて足し算を習ったときどんな風に問題を解いていたでしょうか??
あまり覚えている人はいないかもしれませんが、指を折り曲げたり、おはじきを並べて数を数えていたかもしれませんね。
ですが今大人になって足し算を行うと、対して頭を働かせなくてもスラスラと説くことができますよね。
小学1年生の自分に、今自分が持っている「足し算をする機能」をインストールできたとしたら、小さい頃は必死に考えていた「問題」と思っていたものが「問題」ではなくなります。
「足し算」という「問題」そのものは何も変わっていませんが、頭の中に「ひとつの機能」が増えただけで、一生懸命頑張って説いていた問題が取るに足らない問題に変わります。
「メタ思考」は「今の自分の足し算能力」を足し算習いたての自分にインストールしてあげる方法です。
今自分が問題と感じている状況の見方・視点を、別の機能をインストールしたり、別の角度から見ることで問題と思っていた状況が問題ではなくなります。
そしてその具体的なインストールの方法についてもこの本では解説していきます。
まとめ
ここまで「メタ思考ってなに?」というテーマでお話をしてきました。
みなさんいかがだったでしょうか??
今回のお話では
メタ思考の「メタ」とは「いち段階上の」や、少し意味を広げて「超越した」「高次の」という意味でも使われている。
メタ思考とは、自分という存在や起きた出来事に対して、現在の立ち位置よりもひとつ上の視点から全体的に眺めてみること。
今自分が問題と感じている状況の見方・視点を、別の機能をインストールしたり、別の角度から見ることで問題と思っていた状況が問題ではなくなる。
というお話をしてきました。
感想
考え方の視野を広げるというのは、一つの問題でも色々な見方ができたり、自分なりの意味を見つけたりできるので、すごく大切な考え方だと思いました。
視野を広げるためには色々な知識や体験が必要になってくると思うので、そういった観点でも、読書ってすごく良いことですね。