心を強くしたいと思うほどメンタルは弱くなる|とにかくメンタルを強くしたいんですがどうしたらいいですか

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みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。

今回については、心を強くしたいと思うほどメンタルは弱くなるというテーマで「とにかくメンタルを強くしたいんですがどうしたらいいですか」という本の内容について紹介していきます。

目次

『メンタル』にもつイメージ

みなさんは「メンタル」と聞いてどんなイメージを持っていますか?

なんとなくですが

・メンタルさえ強ければ自分を律して目標に向かって突き進める
・仕事でも成果をあげられるし、人前でプレゼンを行う際にも、強いメンタルのおかげで緊張なんてしない
・メンタルさえ強ければ他人から言われた些細なことをくよくよと考え込んだりしないし人間関係に悩むこともない

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こんなイメージがありませんかね

今回のタイトルでもあるように『メンタルを強くしたい』『メンタルさえ強くなれば悩み事なんてなくなる』
そう考えている人ほど、どんどんとメンタルは弱くなっていきます。

メンタルは目に見えないから幻想を抱きがち

『メンタルさえ強くなれば』と思っている人は、メンタルについて幻想を抱いています。

さきほど紹介した例のように『メンタルを強くしたらスーパーマンみたいになれる』と思っていたり『鋼の心』みたいなのを想像していて『それさえあれば最強になれる・無敵になれる』と思っています

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メンタルというのは目に見えないものなので、どうしてもこういった幻想を抱きがちです

書店にもよくあるメンタル本の多くは、自己啓発として読むと一時的に元気になるような気がしますが、こういった一部の自己啓発本は心の栄養ドリンクのようなもので、一時的にはやる気に満ち溢れますが時間がたつと元通りになります。

結果的に、メンタルを強くしたいと強く望んで取り組んだ結果が失敗に終わり、さらに深い自己嫌悪に陥っていきます。

それではどうすればよいのかというと、それは一時的に元気を出してなんとかやり過ごそうとするのではなく、メンタルの特性を理解して根本的に治療をしていくことが大切です。

そもそもメンタルが弱いと自分で感じている人が、メンタルを強くしたいと思ったとき『心の強さ』『メンタルの強さ』に関する明確な基準を持っていない状態です。

闇雲に『メンタルを強くする方法』を模索するのは、スーパーマンのように空を飛ぶことなんてできないのに、スーパーマンになろうとして『なんでスーパーマンになれないんだろう』と自分を責めているような状態です。

まずはそんなメンタルの幻想を捨てて『メンタルさえ強ければ』という思い込みをなくしていくことが重要です。

本当の心の強さとは

本当の心の強さを手に入れるために大切なことは『大人の心』を持つことです。

メンタルが強い人と聞くと
・難しい仕事をバリバリこなして
・なにがあってもめげずに
・毎日的確な判断を下して
・急に仕事が振られたり、大きなトラブルがあっても
・スマートにこなしていく
というようなイメージもあると思います。

簡単に言えば”我慢強い”とか”忍耐強い”というような言葉が当てはまりますが、これらの心の強さは大人の心と対照的な『子供の心』の強さといえます。

子供の心の強さというのは『子供の頃に大人から植え付けられた、こうあるべき』という価値観です。

小さい頃に
『我慢しなさい』
『苦しくても逃げない』
『最後までやりきることが大事』
などなど、実際に親や教師からこう言われた経験がある人も多いんじゃないかなと思います。

実際子供の頃は、我慢して取り組むことで勉強の成績がよくなったり、結果がでやすい環境のため、それで『えらい』という評価をもらうことができていました。

こうした背景もあり、子供の心とは

・我慢強い、忍耐強い
・大人から植え付けられたこうあるべきという価値観
・硬い心

という特徴があります。

そしてまじめで頑張り屋さんの傾向がある人ほど、嫌なことがあっても我慢して、努力して、なんとかしようとする気持ちが強いため、我慢強い・固い心が、突然ポキっと折れてしまいます。

この心が折れた状態は『鬱』などの状態です。

大人の心を強くするために

子供の心に対して『大人の心』とは

・柔軟な心
・ひとつの考えにしがみつかない
・自分の心について理解が深い
・自分の味方になる

心のことを言います。

メンタルが強い、しなやかで、ポキンと折れにくい大人の心を持っている人というのは自分に対する理解が深いです。

・自分は緊張に弱くてストレスを感じるから、そういう場面は極力避ける
・圧が強い人は苦手だからできるだけ関わらない
・睡眠が足りないとメンタルがすぐにぼろぼろになるから、睡眠時間を削らない

など、自分の心に対する理解が深いため”対策”ができるようになります。

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もしも子供の心でこれらに対応しようとすると、とにかく我慢して『メンタルさえ強ければ』と思い込み、自分をさらに追い込んで、最終的に心が折れてしまうという結果になってしまいますよね。

我慢には限界があるので、強そうにしていてもポキンと折れる。

そして折れてしまったときに原因を知ろうとしても、それは『我慢が足りなかったから』で終わってしまい、自己理解にはつながりません。

大人の心をもっていれば、トラブルを経験するたびに等身大の自分を知り、対応力を磨いていけるので、よりしなやかで折れない強いメンタルを育てていくことができるようになります。

まとめ

ここまで「心を強くしたいと思うほどメンタルは弱くなる」というテーマでお話をしてきました。
みなさんいかがだったでしょうか??

今回のお話では

『メンタルさえ強ければ人生はうまくいく』という思い込みが強い人ほどメンタルは弱くなる。
メンタルを強くするためには、まずはそういった思い込みを捨てて大人の心を育てていくことが大切。
大人の心とは
・柔軟な心
・ひとつの考えにしがみつかない
・自分の心について理解が深い
・自分の味方になる
心のこと。
大人の心を持っている人というのは自分に対する理解が深く、トラブルを経験するたびに等身大の自分を知り、対応力を磨いていけるので、よりしなやかで折れない強いメンタルを育てていくことができるようになる。

というお話をしてきました。

感想

忍耐強く我慢するっていうのが日本人の美徳と捉えられているような一面もありますが、我慢の先にあるものって必ずしも良いものだけではないんですよね。

今生きづらさを感じている人やモヤモヤを抱えている人は、現状に対して「子供の心」で対応しようとしているのかもしれません。

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自分がどういうときにストレスを感じるのか、なにが嫌なのかという部分を理解してあげて、我慢で対処せずに対策をたてることができれば今よりもっと生きやすくなっていくかもしれませんね。

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この記事を書いた人

みなさんこんにちは!
フリーのwebクリエイターとして活動しているkeiです。
普段はホームページ制作とstandfmアプリにて音声配信を行っています。

プロフィール
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