自分が本当にやりたいこと【本紹介】マイク

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みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。

今回については、自分が本当にやりたいことというテーマで「マイク」という本について紹介していきます。

この本は、アンドリューノリスさんという方が書かれた本で翻訳本になっています。

目次

あらすじについて

簡単にあらすじについて紹介していきます。

両親の期待を受けプロテニスを目指す
15歳の少年フロイド
ある大事な試合中、見知らぬ男マイクが突然コートに表れた。
どうやらマイクは、他の人には見えていないらしい。
彼は言う
「散歩に行かないか?海辺へさ」

物語について

本の裏表紙に載っている紹介文はこんな感じでちょっと謎めているのですが、物語としては、プロテニスを目指す主人公のフロイドという少年がいて、試合中にマイクという男が急に現れ、フロイドの邪魔をするシーンから始まっていきます。

試合中にもかかわらずコートに入ってきては審判の隣に突っ立っているマイクに対して「気が散るからその男をコートから追い出してくれ」と、フロイドは審判に申し出ます。

しかし、どうやらそのマイクという男が見えているのは自分だけのようなのです。

フロイドにしか見えない「マイク」は試合中に何度も姿を現しフロイドの邪魔をします。

そんな出来事からフロイドは病院へ行くことになり、その正体はフロイドが生み出した投影であるということがわかります。

投影というのは心の一部が外の世界のモノや人に映し出されることです。

例えば、ゲイの人が「自分はゲイです」と周りの人にいうのはハードルが高いことだと思います。

カミングアウトすることによって、人によっては離れてしまうひとも少なからずいると思います。

なので、自分はゲイであるという考え自体を禁じて心はそれをどこかに隠そうとするんですね。

その方法の一つが投影で、フロイドが体験したような自分にしか見えない「マイク」のような存在を生み出します。

そうすることで、自分の気持ちでは全然ないふりをして、その投影によって生み出した人をほかの人間と同じように非難することができます。

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このお話からなんとなくお分かりになるかと思うんですが、フロイド自身がプロテニスを目指すということに対して、なにか違和感を感じているんですね。

しかし、それまでにたくさんの面倒を見てくれた両親を見てきて、自分の考えに蓋をしてきた結果、マイクという自分にしか見えない投影が生まれています。

フロイドが本当にやりたかったことは何なのか、何をしていきたいのか。

色々なことを経験しながら、自分の進む道を見つけていく。

そんな物語になっています。

感想

少しだけネタバレをすると、フロイドはプロテニスを目指すということが嫌だと感じていました。

しかし、小さいころからたくさんのお金をかけて、指導やサポートをしてくれた両親を見てきているので、申し訳なさや罪悪感から「プロテニスを目指したくない」「もっと他の道に進みたい」という考えに蓋をした結果、投影であるマイクが誕生します。

自分の本当の気持ちに気づくことができた後でも無理やりテニスを続けようとするのですが、最終的にはマイクに強引に引き留められてプロテニスを目指すことが難しいことを理解していきます。

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この体験は僕たちの日常でも当てはまることが多いなと感じていて、本当は今すぐにでも辞めたいことがあるのに、今まで続けてきたからという理由で続けてしまうことってありませんか??

仕事で言うと転職とかですが、本当は心の中で別の挑戦をしたいと感じているのに挑戦すること自体が怖くなってしまったり、今までずっと続けてきたことだからという理由でなんとなく惰性で踏ん切りがつけられない、というのはよくあることだと思います。

それでも、自分の心に嘘をつき続けて進んでいくことというのは苦しいことだと思うしいつか限界が来るので、自分が進みたいと思った道を進んでいくことが大切だなと改めて感じました。

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この記事を書いた人

みなさんこんにちは!
フリーのwebクリエイターとして活動しているkeiです。
普段はホームページ制作とstandfmアプリにて音声配信を行っています。

プロフィール
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