ブックログは年間120冊の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回紹介するのは、佐久間宜行さんのずるい仕事術です。
佐久間宜行さんはテレビ東京でディレクターを務めていた方で現在はフリーランスとして活動されています。
タイトル見たときに面白そうだなと思い読んでみました。
内容としては佐久間さんが今まで働いてきて感じたことや意識してきたことが書かれています。
仕事において大切だなと感じる内容も多く、満足した一冊でした。
内容紹介
この本には、入社当時の絶望から20年以上かけて僕が身につけた作戦の数々が入っています。
入社したばかりの方や、責任が重くなって岐路にいる方、やりたいことが見つからない方。
できるだけいろんな人に役に立てるように書きました。
どの立場のときもあった僕だから書けた本だと思います。
だから存分に使ってください。
こんな人にオススメ
・やりたいことが見つからない人
・仕事がうまくいっていない人
・入社したばかりの人
・毎日が忙しい人
見どころ
会社で過ごしやすい環境を作るための工夫や、成果を出すために意識していることなど勉強になる内容が沢山ありました。
ディレクターとして企画を通すためのノウハウについても紹介されていたので、提案する機会が多い人にはより勉強になる一冊なのかなと感じました。
そんな方法に注目です。
感想
でも、どれだけキャリアを積んだところで、「よし、十分、力がついた」とはなかなかならない。
p23
それにどんなチャレンジも、早いときほど失うものは少ないし、むしろ得ることのほうが多いのだ。
十分に準備をしてから取り組むというのはどうしても時間がかかってしまします。
また、挑戦してみないとどれくらいの準備が必要なのかが分かりづらいですよね。
まずは挑戦してみるということの大切さを改めて感じました。
「初」を獲りにいくのは、意外とローリスク・ハイリターン。
p47
失敗した前例があれば強く反対されるものの、誰も経験がないから意外と押し切れる。
過度な期待もかけられないし、失敗してもせいぜい「やっぱりね」と笑われる程度。
でも成功すれば一躍、「第一人者」になれる。
初めての挑戦というのは周囲の人からの期待値は低いため、失敗してもダメージが少ないです。
成功する確率は低いかもしれませんが、成功したら称賛されると考えれば、新しいことへの挑戦というのは条件的にかなりおいしいですよね。
挑戦することは分からない不安もあり怖さを感じてしまうこともありますが、どんどん挑戦していこうと思いました。
いざ自分がなにかを訴え出たとき、説得力が下がるというリスクも大きい。
p82
オオカミ少年の悪口バージョンだ。
一方、普段から悪口を控えていると、「あまり人を悪く言わないあいつが、そこまで言うなら信じたほうがよさそうだ」と真剣に取り合ってもらえる。
結果確実にトドメを指せる。
普段悪口を言わないことでいざというときに自分の助けになります。
僕はこの内容を読んでなるほどなと感じました。
普段言わない人だからこそ、真剣に取り合ってくれるというのは確かにそうですよね。
チームに属せば、ときには理不尽な目に遭うことことだってある。
p116
中略
よくあるのが、「パッとしないプロジェクトに巻き込まれ、失敗したら責任を押し付けられる」という理不尽だ。
そんな事態を避けるためには、雲行きが怪しくなったら事前に対処するしかない。
会社員として働いていて、これに似たようなことが何度かありました。
自分が納得したうえで行動した結果失敗して怒られるのは良いですが、やらされた結果自分に不利益を被ってしまうのは嫌ですよね。
心になにか引っ掛かりを感じるときはしっかり確認するようにしましょう。
たとえば僕は、新しい現場に入るたびに「キレる人はキャパシティが狭い。
p136
仕事ができないこととイコールだ」と口に出しまくっていた。
怒りで周りをコントロールする人を、先手を打って封じる作戦だ。
あらかじめ「こういう人は苦手」と宣言しておくのは良いことだなと思いました。
宣言しておくと周囲の人もそういう態度を出しづらくなりますよね。
色々と宣言しすぎるとそれはそれでよくない気もするので、本当に嫌なことだけ言うようにしましょう。
仕事引き取ってくれる上司がラクだ。
p142
70点くらいの出来で提出したら、「あとはやっておくよ」と言ってくれると、部下としては安心だし、「手離れ」のいい仕事になる。
正直「ラッキー」と思うかもしれない。
でも、そういう上司の下では、僕は伸びなかった。
無意識のうちに手を抜いてしまっていたからだ。
だから上司は、部下のことを思うならかんたんに仕事を引き取ってはいけない。
受け取ったら面倒くさくても、フィードバックして修正させる。
僕は今の会社に入社したての頃、先輩上司からよくフィードバックをいただいていました。
当時はそんな簡単なことならやってくれれば良いのにと感じてしまっていた時もありました。
先輩社員がやってあげるのはどちらにとっても簡単なことではありますが、それは部下にとっては成長の機会を失ってしまうんですよね。
これまでの自分の考え方が変化した内容でした。
メンタルマネジメントはなにより重要。
p194
このことだけは絶対に忘れてほしくない。
どんなに大きな仕事でも、どれだけ意義のある仕事でも、心を差し出すまでの価値はない。
だって仕事なんて、「たかが仕事」なのだから。
たかが仕事、それは分かってはいるけどそう割り切れないことってありますよね。
そんな方におすすめの本があります。
「もしアドラーが上司だったら」という本はアドラー心理学を基に、人生を生きやすくするためにはどうしたら良いのかという内容について書かれています。
気になった方は是非読んでみてください。
きっとなにか新しい発見があるはずですよ。
望んでいない長期プロジェクトに無理やりアサインされた。
p218
会社が組織である以上、サラリーマンにはそういうときも必ずある。
こういうときに僕がやっていたのは、会社チームのマイナスの存在にならないよう、きちんと義務は果たしつつ、できるかぎり省エネで働くという方法だ。
そして生まれた時間を使って、やりたい仕事に向けたインプットに精を出したり、プライベートを充実させて次のチャンスを待つ。
仕事には波が必要だと考えています。
頑張るときは頑張るし、手を抜くときは抜くことが大切だなと最近痛感しています。
頑張った次の月は極力を仕事を引き受けないようにするなど、うまく調節していくことが大事だなと思いました。
エッセンシャル思考という本は、「より少なく、しかしより良く」をテーマに解説している本です。
仕事を頑張っているけど成果がでない、そう感じている方は是非一度読んでみてください。
最後に
佐久間さんが仕事を通じて培った考え方は、様々な仕事でも共通して言えることだなと読んでいて感じました。
メディアのディレクターという立場から書かれている本にはなるのですが、自分の仕事の中でも参考にしたいと思える内容が沢山あります。
テレビ業界を志している人にはとくにささる内容なのかなと思います。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは。