ブックログは年間120冊の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回紹介するのは、草薙龍瞬さんの反応しない練習です。
古代インドの賢者、ブッダの思想をもとに現代を生きる私たちの悩みとどう向き合えば良いのかについて書かれています。
テーマについては悩みです。
仕事が忙しく、上司とも関係がうまくいっていない時期に、心の逃げ道を作りたいと考えたどり着いた本が「反応しない練習」でした。
悩みに対する向き合い方・考え方を教えてくれる本です。
内容紹介
どんな悩みも解決できるシンプルな“考え方”がある。
生きていると、いろんなことがあります。
「人生、ラクではないな」と実感することも、一度や二度ではないはずです。
でも、そんな日頃の思いを上手に乗り越えていける「方法」があります。
実は、全ての悩みは“たった一つのこと”から始まっています。
そこさえわかれば、あとは「正しく考える」ことで、どんな悩みも必ず解消できる。
それが、この本があなたに一番伝えたいことです。
こんな人にオススメ
・人生に悩んでいる人
・なんとなく不安を感じている人
・人間関係がうまくいっていない人
反応しない練習の見どころ
悩みはひとそれぞれではありますが、その悩みに対する考え方・向き合い方はみんなに共通する良い方法があります。
この本ではその方法を教えてくれます。
なぜ人は常に悩んでいるのか、悩みに対する上手な向き合い方について注目です。
感想
“求める心”のことを仏教では「渇愛」と表現してきました。
p27
「求めつづけて、いつまでも渇いている、満たされない心」のことです。
確かにこれは私たちの実感としてありますね。
大切なのは、「心とは、そもそもそういうものだ」と理解しておくことです。
心とは求め続けるもの。それゆえに渇き続けるもの。
日常の中で漠然とした物足りなさを感じている人もいるのではないでしょうか??
正体の分からないモヤモヤってすごく不快ですよね。
しかし、本来心とはそういうもので、求め続けるがゆえに不安になってしまうという理由が分かれば、心の不安も和らぎますよね。
人が悩んでしまう理由の一つは、「判断しすぎる心」にあります。
p50
中略
こうした判断は、不満、憂鬱、心配事など、たくさんの悩みを作り出します。
もし、無駄な判断をしなくなれば、心はすっきりと軽くなります。
人生はスイスイと渡りやすくなります。
この考えはすごく良いなと感じました。
あの人は好き、あの人は嫌いとかそういう判断があるから、あの嫌いな人とは関わりたくないとかそういった不満や心配事が生まれます。
そもそも良い悪いは存在せず、たんたんとこなせば日々の仕事や生活の不満もなくなっていくのかなと思います。
そういった判断をなくすことが生きやすさを感じるコツです。
「自分を否定しない」もう一つの方法は、「ただ肯定する言葉」をかけることです。
p81
「わたしはわたしを肯定する」と、自分に言い聞かせてみましょう。
「わたしはわたしを肯定する」すごく素敵な言葉ですよね。
現実味のないアファメーション(肯定的な自己暗示)は効果があまりないそうです。
自分だけは自分の味方だよと、そう思うだけで前向きな気持ちになれそうですよね。
本人の「妄想」の中にのみ、「もっとできるはずの自分」が存在するのです。
p190
でも、そうした妄想に執着しても、自分がみじめになって苦しいだけですよね。
いつも、「等身大の自分」があります。
その自分を、ありのままの、否定しようのない自分として受け容れることが正解なのです。
物事がうまくいっていない時、自分なら出来るとか、もっとやれるはずだ!とか考えて自分を鼓舞する人も多いと思います。
しかし、その思い込みが自分を苦しめてしまっている人もいるのではないでしょうか?
もし今苦しい人は、自分を鼓舞するのではなく、ただ「自分は自分を肯定する」とあなたの自身の味方になってあげてみてください。
最後に
人間関係って本当に面倒臭いなと社会人になって感じることが多くなりました。
嫌いな上司や同僚などたくさんいますよね。
僕はこの本読んで、「嫌だ」とか「めんどくさい」と判断しないように心がけたら何となく心が軽くなったような気がします。
このほかにも紹介しきれていない内容も沢山あるので、もし人間関係に悩んでいたり、今の人生に疲れてしまっている人は是非読んでみてください。
最後まで読んでいただきありがとうございます。
それでは。