ブックログは年間120冊の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回については体調不良の改善は食事からというテーマで「食こそ最高の薬になる」という本の紹介を行っていきます。
この本は、成田和子さんという方が書かれた本です。 成田和子さんは食改善アドバイザー、家庭料理研究家、厚生労働省認定健康管理士一般指導員、漢方認定講師、薬膳アドバイザー、薬膳セラピスト、心理カウンセラー、という様々な肩がきを持っていて、いわゆる食事のプロの方が書かれた本になります。
本書の中でも紹介があるのですが、娘さんが突然治療法も原因も分からない難病にかかり失明してしまうという出来事があり、娘さんをどうにか回復させてあげたいという想いが、食事についての学ぶきっかけとなりました。
勉強した甲斐もあり失明していた娘さんの目は無事に回復。
しかし、原因不明の病であったこともあり、回復した要因も明確にはなっていないのですが、成田さんは食事に原因があったのではと考えました。
科学的根拠があるわけではないのであくまでも仮説にはなりますが、その経験を通じて気付いたことは「体に良いと思い込んでいる食材でも人によっては毒になってしまう可能性がある」ということです。
成田さんのご家庭では、娘さんが難病になる前から玄米菜食の食事を心がけていました。 玄米採食というのは、肉や魚、卵、乳製品などのタンパク質をできるだけ控え、食事の中心を玄米などの精製しない穀物と野菜中心の食事をいいます。
この食事法は大きな健康効果があり、病気になりにくい体作りを実践できるメニューです。
成田さん本人と息子さんはこの食事のお陰で不調を改善できていたのですが、同じ食事を摂っていた娘さんは難病にかかってしまったことから「自分が健康に良いと思っている食事でも、人の体質によって合う合わないがあり、それぞれの体質にあった食べ方を見つけることが大切」ということに気付くきっかけとなりました。
自分に合った食べ物を見つける
自分の体に合う食事を見つけるために、食材を選ぶ上で一つの目安としてほしいのが「旬のものかどうか」ということです。
みなさんは旬の野菜を食べていますか??
僕自身旬の野菜を全く知らずに、スーパーに行くといつも同じ野菜ばかり買っていました。
当たり前のことですが、旬の野菜もあれば、季節外れの野菜もありますよね。
季節外れの野菜は、体にとって負担のかかる野菜もあるので注意が必要です。
一つの例として挙げられるのが「トマト」です。
トマトの旬は梅雨から真夏の間で、暑い時期に食べると熱を冷ましてくれる効果があるので、熱中症気味の時には冷えたトマトを丸かじりすると熱を放出することができます。
反対に、寒い時期に食べるトマトは体を冷やす毒になってしまいます。
旬の野菜は体にとって薬になりますが、季節外れの野菜は体にとって毒になってしまう場合があるので気をつけなければいけません。
トマトは体に良いイメージが強すぎて、ほとんど毎日食べていたのでこれは気を付けないとなと僕も反省しています。
バランスよく色々な食材を食べましょう
スーパーに行くと、旬の野菜とか関係なく置いてあるので、自分の好きな野菜だけ買ってしまってはいませんか??
旬の野菜とか関係なく自分の好きな野菜だけを食べていると、栄養に偏りがでてしまう可能性が高くなるので注意が必要です。
身体の不調を訴える人に共通してみられる食習慣には、自分の好きなものだけを食べてしまう特徴がみられます。
成田さんは、体調不良を訴える相談者に対して、2週間~1カ月程度の食習慣を聞いた上で、肉が好きな人なら野菜料理を、魚が苦手な人にはあえて魚料理を提供してみるそうです。
それでも患者さんは、苦手だと思っていた食事でも一口食べると止まらなくなって完食してしまいます。
これは意地悪をしたいわけではなく、頭では嫌いと思っていても、体ではその栄養を欲しているため起きる現象です。
本書ではこの現象を「食の本能」と命名しており、この「食の本能」を目覚めさせてあげることで、自分に必要な食べ物を自然に食べたいと思えるようになっていきます。
この本能を目覚めさせるためには
・毎日の食事時間を一定にする
・火を通した、旬の野菜を毎日とる
・小食にしてよく噛む
という3つの項目が大切です。
最後に
自分で料理を作るときに、苦手なものわざわざ買って調理して食べる人ってあんまりいないと思うしやろうと思ってもなかなか難しいですよね!
僕自身もいつも同じ野菜ばっかり食べていたので、旬の野菜を意識してとりいれていこうと思いました。