みなさんこんにちは。
フリーのwebクリエイターとして活動している、本好きエンジニアのけいです。
ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回については、幸せを願ってもいつまでも幸せに暮らすことはできないというテーマで「メンタル脳」という本について紹介していきます。
「幸せ」は脳にとってどうでもいい感情
いつまでも幸せに暮らしましたとさ
めでたしめでたし
おとぎ話はいつもこんな風に終わりますが、現実には「いつまでも幸せ」というのはすごく難しいことです。
残りの人生をずっと幸せに暮らせるという考え方は捨てなければいけません。
もちろんそう願うのはとても素敵なことです。
幸せは家事のようなもので、今日お皿を全部洗い満足してスポンジを置いたからといって、残りの人生もう二度と皿洗いをしなくてもいいわけでないのと同じです。
これは「幸せ」という感情が永遠に続かないという機能が僕たちの脳の中に組み込まれているからです。
人は20万年に僕たちの種が東アフリカに出現し、狩りをなどをして現在まで生きてきました。
食べ物に困らなくなったのもパソコンやスマホが誕生したのもここ数百年の出来事で、脳はそれに適応することができていないため、今もサバンナで過ごしていると錯覚しています。
そして、もし、サバンナで狩りをしながら飢えをしのんでいる人が、おいしい果物を食べて幸せに浸り永遠に満足してしまっていたら、きっと、満足な笑みを浮かべながら数週間以内に飢え死にしてしまいます。
こうならないためにも、僕たちの脳は常に新しいゴールを設定することでこれまでずっと生きてきました。
なので、一時の幸せを感じることはあっても、それが永遠に続くというのはありえないということになります。
やっと大きくて見栄えのする部屋を手に入れたとしても、他の友人がもっと広くて見栄えの良い部屋に住んでいたとしたら、今の自分の部屋がみすぼらしく見えてしまうかもしれません。
人間は満足する生き物ではなく常に不満をがあります。
これは、昔の時代では不安を感じることで、ここまで生き延びてきたからです。
それでも、このことを踏まえて、もう少しメンタルの調子を整えるためにできることがあります。
メンタルを安定させるためにできること
昔と同じ脳が今でも感情を作っているので、現代でもメンタルが安定している人は、脳が進化したころに似た暮らしをしていると考えることができます。
現代でも自然の中で狩猟採集民として生きている部族がいて、大人の半分以上が子供を少なくとも一人はなくしているという環境で暮らしています。
僕たちから見ると、過酷な生活を送っているのにも関わらず、その部族にとって不安やうつの症状が珍しいものとされているのはライフスタイルの影響が強いからです。
中でも特に強く影響しているのは「よく体を動かすこと」「仲間と連携していること」です。
メンタルの不調から僕たちを守ってくれる要素は「運動」「質の良い睡眠」「友人」の3つと言われています。
狩猟採集民の生活は「運動」と「友人」の2つを満たしていて、日中は体を動かしているため不眠自体も非常に少ないです。
不安を感じないためにメンタルを安定させたい人は、まず「運動」「睡眠」「友人」の3つの要素を改善すると、今の不安が和らぐかもしれません。
まとめ
ここまで「幸せを願ってもいつまでも幸せに暮らすことはできない」というテーマでお話をしてきました。
みなさんいかがだったでしょうか??
今回のお話では
食べ物に困らなくなったり、パソコンやスマホが誕生したのは、ここ数百年の出来事で、脳はそれに適応することができておらず、今もサバンナで過ごしていると錯覚している。
僕たちの脳はこれまで不安を感じることで過酷な環境を生き抜いてきたため、幸せという感情は一時的なものですぐに不安を感じるようにできている。
それでもメンタルを安定させるためには、昔からのライフスタイルに組み込まれている「運動」「友人」「睡眠」の3つが大切である。
というお話をしてきました。
感想
「メンタル脳」のお話ではでてこなかったんですが、別の本のお話で「友人」に関することがあったのでそれもお話しようと思います。
メンタルを安定させるためには友人とか仲間が必要になってくるのですが、どれくらいの友人がいればよいのかというと、それは人によって変わってきます。
その判断基準は孤独を感じるかどうかです。
たくさんの友達に囲まれていないと孤独を感じてしまうという人は多くの友達が必要ですが、逆に、親友と呼べる人が一人しかいないけどそれで十分に満足していて孤独を感じることがなければ、それで「友人」という項目はクリアになります。
僕自身も友人は多くというよりもすごく仲の良い人が一人いればよいタイプですね。
焦って友達を作ろうとする必要はなくて、自分がどんなタイプでどれくらい友達がいたら満足するのかというのを振り返ってみて、コミュニティを作っていくことが大切です。