周囲の人を味方につける超簡単テクニック | 物語思考

今回については、周囲の人を味方につける超簡単テクニックというテーマで「物語思考」という本について紹介していきます。

新しい環境へ飛び込む際に意識しておくと良いこと

新しい環境で意識したい「クイックウィン」というテクニックは、コミュニティの中でうまく周りを味方につけるための方法です。

本書で紹介されている例を一つ紹介すると、とある老舗企業を若くして引き継いだ友人の社長がいます。

ものすごくエリートで優秀ですが、会社に行くと、みんなその人よりも年上です。

もともと在籍している会社員の人たちからしてみると「経験も実績もない跡継ぎがきた」という印象になります。

もちろんこういったネガティブな人たちばかりではありませんが「何もわかっていない坊ちゃんが間違ったことをしていたら指摘してやろう」と思っている人はたくさんいます。

社長の立場として想像してみると「若いエリートだからIT化とかデジタル化するだんろうけど、思い付きで仕事をいじられちゃたまらん」と思っている人がいる中で、時代に合わせた社内改革を進めていかないといけないのは、想像しただけでも胃が痛くなりそうですよね

ですがその社長は、たった数年で会社を進化させて、業界にものすごいインパクトを与えました

この時、社長が活用したテクニックが「クイックウィン」という方法です。

周囲の人を味方につける「クイックウィン」とは！

クイックウィンとは何かというと「最初は絶対に勝てる領域だけで勝っておく」という方法です。

冒頭でもお話した通り、就任してから最初の1か月は「この人はどんなことをやるんだろうか」と社員のみんなはどうしても身構えてしまいます。

この時に「大胆に改革するぞ！まずは全プロセスをIT化する！」という発言をしてしまうと、社内の反発をものすごく受けてしまいますよね。

なので、最初の頃はこういった大きい改革は行わず、簡単にできる改革だけを進めていきます。

例えば「社員全員が挨拶を必ずするようにする」とか「毎日、掃除をするようにする」という簡単なものから徹底的にやっていきます。

それを一か月をも続けると「彼が来てから社内が明るくなった」とか「社内がきれいになって働きやすい」と徐々に言われるようになりますよね。

例であげたような改革は、難易度のわりに、みんなが実感できる良い効果のあるものです。

つまり、この社長は、簡単に変えられるところで効果が出やすいものに注目して、絶対に勝てるところだけで勝っていきました。

これを積み重ねていくと、最初は身構えていた社員たちも「彼の言うことだったら聞いてみよう」という人が少しずつ増えていきます。

これはすでに成果が出ていることが分かっているからです。

新しい環境に飛び込む際はクイックウィンを意識しよう

このテクニックは新しい環境に行ったときにも活用できるテクニックです。

たとえば転職をしたときに「前職の経験を生かして、組織を改革する」と言ってしまうと、反発されてしまうことは目に見えていますが「解決しやすい小さな課題を見つけてうまく解決する」というのを繰り返すことで、信頼を得やすくなります。

小さいことを誰よりもをうまくやることで、実績と信頼を積み、小さな勝ちを積み上げて、信頼が集まってから、より大きなことに取り組んでいくようにすると新しい環境にもなじみやすくなります。

まとめ

ここまで「周りの人を味方につける超簡単テクニック」というテーマでお話をしてきました。
みなさんいかがだったでしょうか？？

今回のお話では

新しい環境にうまくなじんでいくためのテクニックとして「クイックウィン」という方法がある。
これは、簡単な取り組みで確実に成果がでることを見つけて取り組み、確実な勝ちを積み重ねることで周囲の信頼を得る方法のこと。
転職して新しい環境に入った際など、いきなり大きなことに取り組もうとするのではなく、小さいことを誰よりもうまくやることで、実績と信頼を積み、小さな勝ちを積み上げて、信頼が集まってからより大きなことに取り組んでいくようにすると新しい環境にもなじみやすくなる。

というお話をしてきました。

感想

小さいことでいいから、確実に勝てるところだけで勝負して、成功を積み重ねることで、周りの人からの第一印象も「できるやつ」というイメージをもってもらうことができます。

一度「できるやつ」というイメージを持ってもらえると、逆に多少の失敗があっても良い評価っていうのは変わりづらくなるので「クイックウィン」という方法はとても参考になるなと読んでいて感じました。

みなさんも新しい環境に飛び込む際はこのテクニックを意識してみてはいかがでしょうか。