陸上・駅伝小説【風が強く吹いている】感想・評価・レビュー

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ブックログは年間120冊の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです

今回紹介するのは、三浦しおんさんの風が強く吹いているです。

この本は、箱根駅伝を目指して走る、10人の大学生のお話です。

「走り」とはなんなのか、なぜ走るのか。

その答えを見つけるために、日々練習を積み重ね箱根駅伝優勝を目指します。

テーマについては陸上・駅伝です。

この物語の最初の出会いはアニメからでした。

その時は夢中になって観ていて、一週間が経つのが待ち遠しかったです。

友人にその話をしたところ、たまたまその人が小説を持っていたため貸していただきました。

最初は内容を知っているから楽しめるかなと不安でしたが、読んでみたら要らぬ心配でした。

すごく面白いのでおすすめです!

目次

ストーリー

箱根駅伝を走りたいー

そんな灰二の想いが、天才ランナー走と出会って動き出す

「駅伝」ってなに?走るどういうことなんだ?

十人の個性あふれるメンバーが、長距離を走ることに夢中で突き進む。

自分の限界に挑戦し、ゴールを目指して襷を繋ぐことで、仲間と繋がっていく・・・
風を感じて走れ!

「速く」ではなく「強く」ー

こんな人にオススメ

・部活をやっている人
・走るのが好きな人
・駅伝が好きな人
・陸上が好きな人

風が強く吹いているの見どころ

僕が一番印象に残っているのは、選手権監督の大学四年生「清瀬灰二」が弱気になってしまう場面です。

灰二は常に自信に満ちてるのですが、一度だけ弱気になっていたことを主人公:蔵原走に打ち明けます。

走はそんな灰二を励まし、灰二は再び自信を取り戻す、そんなシーンです。

当たり前だけど、どんな人でも弱気になってしまうことってあるんだよなと思いました。

そんなとき、そばに支えてくれる人がいるのはすごくありがたいことですよね。

そんな些細なやりとりに注目です。

感想

励ましながら走は、珍しいなと思った。
いつも飄々と、しかし自信に満ちて、目標に向かっていくようなひとなのに。
そんな清瀬が、揺らぐ部分を見せるのははじめてのことだ。

p275

どんなに強い人でも弱気になってしまうことってあるんですよね。

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僕も結構ポジティブに考えるタイプですが、疲れている時ときや追い込まれてるときは弱気になってしまうことが沢山あります。

そんな時、励ましてくれる存在は大切ですよね!

「優勝できなきゃ、走れないのか?
じゃあおまえら、いずれ死ぬからって生きるのやめんのかよ」

p367

主人公:蔵原走が喧嘩したときに出たセリフです。

なにかに挑戦するとき、ネガティブに捉えてしまう人が多いかなと思いました。

みんな生きていて色々な願望があるのに、「どうせ無理」とあきらめていることはありませんか??

僕自身、そう考えてしまうことが多かったのですが最近では「まずやってみよう!」と考えることが多くなりました。

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単純にこのセリフかっこいいなと思いました笑

「どんなに必死になったって、届かないときもある。
でも、だからこそいいんじゃないか」

p475

頑張れば絶対に成功するわけではありません。

しかし、それが良い。

このセリフを見てすごく良い言葉だなと思いました。

どんなに頑張っても報われない時があるからこそ、なにか目標を達成した時に喜べるのだと思います。

勝利の形は様々だ。
なにも、参加者の中で一番いいタイムを出すことばかりが勝ちではない。
生きるのうえでの勝利の形など、どこにも明確に用意されていないのと同じように。

p547

私たちが生きていく上で勝ち負けはありません。

あるとすればそれは自分が定めた価値基準でしかないと思います。

駅伝で優勝しても、本人が納得のいく走りができていなければ、それは本当に胸を張って勝ったと言えることができるでしょうか?

逆に、もしタイムで負けていても、自分が納得のいく走りができていればタイムの優劣以上に満足のいく内容と言えるのではないでしょうか?

そんなことを感じた一文でした。

最後に

駅伝に関する物語ではありますが、生きていく上で大切なことが書かれていた内容だったなと感じました。

僕は元々陸上部だったこともあってすごく引き込まれました。

読み終わった後は、自分も頑張ろうと思えるお話です。

高校の頃にこの本に出会えていたら、もっと部活頑張れていたのかなと、そんなことを思えた1冊でした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。

それでは。

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この記事を書いた人

みなさんこんにちは!
フリーのwebクリエイターとして活動しているkeiです。
普段はホームページ制作とstandfmアプリにて音声配信を行っています。

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