ブックログは年間100冊以上の本を読む僕が、面白かった本や皆さんに読んでほしいと思った本を紹介するブログです。
今回については、目標を達成するために大切なことというテーマで、 やり抜く力という本について紹介していきます。
この本は、人生で成功するために大切な力とはなんなのかということについて 様々な研究結果をもとに解説している本になります。
仕事でもスポーツでも勉強でもなんでもよいのですが みなさんは成功するために一番大切なことはなんだと思いますか??
成功するために大切なこと、それは本書のタイトルでもある通り 「やり抜く力」です。
継続することで能力は伸ばすことができる
例えばある作家は、駆け出しのころとくに優秀ではなく原稿を持って行っては、その野暮ったい文章を社内で笑いものにされてしまうほどひどかったといいます。
しかし、粘り強く原稿を書き続けるうちにめきめきと力をつけて、有名な作家になった例もあります。
また、もともとは教師として働いていた著者の実体験として、不真面目でも、教えたことをすぐに理解できる生徒もいれば最初は覚えるのに苦労する生徒もいます。
成績の評価を行う頃には、能力がもともと高かった生徒の中にはもちろん良い成績の生徒もいる一方で、なかなかパットせず成績が悪かった生徒もいました。
それとは反対に、最初は問題が解けず苦労していた学生の中には予想以上によい成績をとった生徒もいました。
先ほどの例のように、成績がよく伸びた生徒の特長は欠席や忘れ物をせず、授業はまじめに聞いてノートをしっかりととっていることです。
最初から問題が理解できなくてもそういった生徒たちはあきらめずに何度も挑戦をしていました。
そうやってコツコツと努力をしたことが成績に表れています。
2つの例のように、成功するために一番大切なことというのは それは才能ではなく、やり抜く力だということがわかりますよね。
これはあくまで僕の考え方なんですが 自分に合った仕事を見つけるのによく好きよりも得意なことを仕事にしようっていうことをよく聞きます。
ぼくはこの考え方はあまり正しいとは思えなくて 得意なことでも、それが楽しくなければ充実感をえることができないし 好きにまさる才能はないというのが僕の考えです。
もしその分野で才能が全くなかったとしても自分が好きだと思えることであれば、継続して取り組むことができるし継続して取り組んでいくうちに必ず上達はしていきますよね。
最初はできなくても、継続していくうちにそれが得意な分野になると思うし、世界一を目指すのであれば得意なことじゃないとだめかもしれないけど、生きていくだけならそれで十分だと思うんですよね。
どんな天才も努力の上で成り立っている
この本の中に、人はあまりに完璧なものを見たとき、私たちは「どうしたらあんな風になれるのか」とは考えず 「目の前で奇跡が起こったかのように熱狂してしまう」という内容が書いてあります。
これはプロのスポーツ選手や芸術家が血のにじむような努力をして生まれた結果をこの人には才能があったからこんなことができたんだっていう考え方ですね。
なんでそう思いたがるのかというと、そう考えた方が自分たちにとって好都合だからです。
あの人は天才で神がかった存在だと思い込めば、それに比べて引け目を感じる必要がなくなります。
才能のある人にはかなわないっていう言い訳を作ることができるようになるので、その裏側の努力を見ないようにしちゃうんですよね。
やり抜く力が強い人が意識していること
最後にやり抜く力が強い人の一つの特徴についてお話ししたいと思います。
みなさんは生きていく中でいろいろなたくさんの目標があると思います。
仕事のことでも、日々の生活の中でも、すべてを合わせるとたくさんの数になると思います。
そんなたくさんの目標の中でも上位の目標と中位の目標、下位の目標というように 段階で分かれています。
例えば、出世して係長になるという目標があったとき、係長になるという目標を達成するために下位の目標が生まれます。
それは、新規の案件を獲得して会社に貢献するとか、本を読んで知識をつけるとか様々です。
さらに係長になるという目標の上にはさらに上位の目標が存在します。
20年後には社長になるとか、年収1000万円になって豊かな暮らしを送るとかいろいろです。
上に行くほど重要な目標となっています。
やり抜く力が弱い人というのは、中位と下位の目標ばかりで最上位の目標がありません。
対して、やり抜く力が強い人は最上位の目標がしっかりと連動しているんです。
最上位の目標に「豊かな生活を送る」という目標があったとしたら、その下の中位の目標に生活面や仕事面での目標がそれぞれあって、 中位の目標の下にさらに枝分かれした下位の目標があるようなイメージですね。
目標を立てても続かないという人は なんでその目標を達成したいのかという部分をさらに深堀して 最上位の目標を定めてみるとよいかもしれません。